MAYUKO INUI

乾真裕子個展「玉繭」

会期   |2023年9月1日(金) – 9月24日(日)
開館時間 |12:00 – 19:00 月曜定休
料金   |無料
Webサイト|https://eukaryote.jp/exhibition/mayuko_inui_solo_exhibition/
会場   |EUKARYOTE 東京都渋谷区神宮前3-41-3
▼最寄駅からのアクセス
東京メトロ銀座線 外苑前駅3番出口 徒歩7分
東京メトロ千代田/半蔵門線 表参道駅A2出口 徒歩11分

トークイベント|
9月9日(土)19:30 – 21:00  川瀬慈氏(映像人類学研究者)× 乾真裕子
9月22日(金)19:30 – 21:00 姜信子氏(作家)× 渡部八太夫氏(説経祭文語り)× 乾真裕子
先着15名
予約フォーム https://forms.gle/mBpMFzg3vHpZh3QF7

パフォーマンス|
9月2日(土)15:00-
9月9日(土)15:00-
9月10日(日)15:00-
9月16日(土)15:00-
9月17日(日)15:00-
9月23日(土)15:00-
9月24日(日)15:00-
予約不要

キュレーション|権祥海
助  成|公益財団法人クマ財団
デザイン|六月

お問合せ|EUKARYOTE
3-41-3, Jingumae, Shibuya-ku, Tokyo, 150-0001, Japan
contact@eukaryote.jp
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乾真裕子個展「玉繭」

この度、EUKARYOTEでは2023年9月1日(金)から24日(日)までの会期にて、乾真裕子によ る個展「玉繭」を開催いたします。乾にとって初個展となる本展は、映像、写真、オブジェ の展示とともに、会期中でのトークイベント、パフォーマンスによって、変わり続ける身体が描き出す自己変様の可能性を探り、世界の再構築を試みます。 乾はこれまで自分の身体を通したパフォーマンスによって、日常に潜んだジェンダー規範への違和感や、セクシュアルアイデンティティに関する問いを提示してきました。⺠話や昔話をモチーフとした作品では、歌や演技、ジェンダーに関する対話、インタビューを交差させることで過去の物語に変奏をもたらし、現代の状況を捉え直すきっかけを生み出します。「竹取物語」のかぐや姫や「葛の葉伝説」の葛の葉に扮して自作の歌を歌いながら、 自らが保有するアイデンティティに向き合いつつ、他者との新たな関わり方を切り拓きます。他にもコスチュームやクィア的存在の創造を伴う儀式的なパフォーマンスによって、 規範が押し付けてくるカテゴリー化の瓦解を試みています。 本展のタイトルである「玉繭」は、2匹以上のカイコが共同して1個の繭を作ったものを意味します。哲学者のエマヌエーレ・コッチャは、繭は自己を変様させる空間であると同時 に世界をも変様(メタモルフォーゼ)させる空間であると言います。乾の芸術実践は、常に自らの姿を変えたり属性を撹乱したりしながら自己と世界の再構築を試みる点で、繭の運動にとても似ています。本展の各作品は、異なる内容を映しながらも、「玉繭」のように乾の変様する身体が表す多彩な生き様の共在を仄めかします。鑑賞者はその柔らかくて繊細な運動から聞こえてくる色んな声を通し、過去と現在、自己と他者が相互浸透する瞬間に出会うでしょう。 会期中には9月9日(土)19:30-21:00に映像人類学研究者の川瀬慈氏、9月22日(金)19:30- 21:00に作家の姜信子氏と説経祭文語りの渡部八太夫氏を招いたトークイベント、乾が展示会場内で行うパフォーマンスを実施いたしますので、ぜひご高覧ください。